2010-03-24 ■ お、そろそろはじまったな。父ちゃんは結核を煩い、肉体はもうすでに 腐っている。残る精神のみが部屋の片隅でうごめいているのが陽炎のよう なゆらめきで判るのみだ。解体新書を読むんや、と、彼の思いはついに 果たされず寝台横に備えられたのは「退廃新書」なる同人文学書評で あった。にしても、あのピエロピッチョーニ具合。成すものは成さん。