インモラルとは陰毛にこびりついた「らる」なる物体のことではないかという研究論文を5千人の学会員の前で発表せざるを得なかった、江崎玲於奈博士。彼の没後、陰毛の枝分かれ議論は完全に皮を被った状態で、それはまさに広東的であるともいえよう。いや、kt的とも言おうか。そんなさなか、街路樹を颯爽と走り抜ける前田忠明のあの細くて鋭い眼光が砕け散った。辺りに飛び散る鮮血の海と、忠明のうめき声。テヘー。彼の獄中生活雑記を詠んだところ、生き延びるために己の「精子」を飲んで生活していたと言う。これはまた珍妙だこと。