気を揉むとは

自分自身のそのうろこを一枚づつはがしていく
最後には血だらけの、しかし、つるっつるの
照かるに照かったその肢体。癌とは裏腹なその心。
礎(いしづえ)無き今の正宗刀。わっぱめしを
たらふくかっ込んだその眼に浮かぶのはインテリなる
二機のヘリだ。そのヘリの運転を任された鰯や鯛等は
いづれは我々の食卓へ再納入されるのだ。